美容上で気になるほくろやいぼの治療についてお教えします

ほくろとがん

ウーマン

ほくろは、医学用語で色素性母斑といいます。ほくろは皮膚の中にある母斑細胞という細胞が増殖したり、メラニンが蓄積したりすることでできる良性の腫瘍です。私たちは常に太陽から発せられる紫外線にさらされています。紫外線は皮膚を通り抜けて、皮膚細胞の中心にある核とよばれる部分の遺伝子を破壊します。細胞は、遺伝子が傷つくと、異常に増殖したり、細胞分裂の時に不自然な形になったりします。この時、がん細胞が生まれることがあります。私達の身体の中では、1日に約100個程度のがん細胞ができていると考えられています。しかし、このがん細胞は免疫系によって破壊されるので大丈夫です。免疫が弱っていると、がん細胞が増えるスピードが、がん細胞を破壊するスピードを上回ってしまい、がんになってしまいます。このように紫外線によって遺伝子が傷つくことは、細胞にとって重大な問題であるといえます。そこで、登場するのがメラノサイトです。細胞が紫外線の影響を受けると、メラノサイトという細胞が活発になり、メラニン色素が生成されます。このメラニン色素が原因で私達の皮膚は茶色くなったり、ほくろが黒くなったりします。このメラニン色素には紫外線を遮断する効果があります。つまり、メラニン色素は細胞の遺伝子を紫外線から守るの大変役立っています。
しかし、ほくろの中には見た目はほくろのようだけれど、実はがん細胞であることがあります。こういったほくろの場合、炭酸ガスレーザーでの治療の対象にはならないので気をつけましょう。
ほくろとがんはある程度であれば見分けることができます。ほくろは放置しておいてもあまり大きくなることはありませんが、ガンの場合は大きくなります。皮膚がんの種類によって、その成長スピードが異なりますが、1ヶ月で急に大きくなったり、1年から2年かけてゆっくり大きくなったりしている場合は注意が必要です。また、色についても、色が濃くなったり、周りの皮膚に染み出すように色が広がったりしている場合にはそれは、皮膚がんの可能性があります。また、足の裏や手のひら、口の中や爪といった一般的にあまりほくろができないような場所にほくろのようなものができた場合にも注意が必要です。また皮膚がんは、他の組織に浸潤しながら広がっていくため、出血したり膿がでたりすることがあります。そういった場合にも、皮膚がんを疑ってください。このように皮膚がんにはいくつかの特徴がありますが、初期の皮膚がんをほくろと見分けるのは、とても困難です。また、皮膚がんの中には悪性度が高く、早く治療しないとどんどん転移するタイプの癌もあります。美容外科では、ほくろの治療をする前に、そのほくろが皮膚がんかどうか、しっかりと診察してくれるので安心してくださいね。もしほくろが皮膚がんだった場合は、美容外科ではなく、がん治療の症例数の多い皮膚科で治療することになると思います。美容外科から、皮膚科の紹介を受けることもできるので、気になる人はカウンセリングで尋ねてみてくださいね。

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